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和名:イロブダイ
学名:Cetoscarus ocellatus
ブダイ科
撮影年月日:2012/9/29
撮影場所:新漁礁南
水深:-16m
水温:25℃
状況:新漁礁南、カロウ根。
ひと言:
イロブダイ、こんな魚が坂田で見られるとは思いもしませんでしたし、状況からすると複数がカロウ根にいました。
きっと温暖化……なんでしょうね。ただ坂田に流れ着く死滅回遊魚を考えると想像できないような種類数と夥しい卵が海の中にいてその中のほんの少し、ほんとに偶然に恵まれた子が生まれてダイバーを喜ばせてくれるんだなあとスケールの大きさと生命の不思議に素直に感動してしまうのでした。
 ところで。ルアーフィッシングをある程度かじった方でしたら、イロブダイの「赤白」に違和感を持たれるのではないでしょうか。
 ルアー(疑似餌)のうち特にプラグと呼ばれる種類は釣り人や釣具メーカーがああでもないこうでもないと知恵や着想、妄想に励み、毎年新製品が出ては消えていきその数は何千種類にもなりますが、プラグが生まれてから根強く残っているのが「レッドヘッド=赤白」といわれる頭部が赤、胴体は白というシンプルなカラーリングです。一説には赤はエラの色であるとか血を流して弱った状態を表し、これが捕食魚に効くんだとも言われます。だとするとこのイロブダイの赤ちゃん、好んでこんな色に進化してきたのでしょうか。感動とともに大きな疑問もわいてくるのでした。